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help リーダーに追加 RSS この苦しみの正体

<<   作成日時 : 2008/07/20 10:43   >>

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東京の道は空いている。
首都高の渋滞も、このガソリン価格の高騰と経済の減速によってかなり緩和されたし、細かい事を言えば信号停止で“アイドリング・ストップ”を実施する一般乗用車も様々な場所で見受けられるようになってきた。
サミットの働きかけにおける自民党・福田政権の生ヌルい危機感や問題意識とは別の次元で、庶民レベルでは真剣に省エネに取り組む、食べ物を粗末にしない、無駄を省いた効率的なLIFEを模索する…という当たり前の姿勢が、この原油高・穀物高によって否応無く対応を迫られている。ニンゲンとは、やはり厳しい現実に直面する事でしか“学べない”生物であることを、また改めて思い知らされた気分である。

そんな中、一時は20%を切る勢いで減じ続けていた福田内閣支持率が少しずつ回復している。わりに信頼のおける共同通信社の7月13日の調査で26.8%を記録しているところを見れば、そろそろ“その筋”のTV局や新聞社のそれは30%を超えてくる時期なのだろう。国民の3人に1人が現自公政権、現福田内閣を信任する意志を持つ…。

同じ日本人として、これも受け入れざるを得ない“現実”である。
逆立ちしても“ニッポン人”であることだけは辞められないので、“それ”を受け入れた上で、“それでも”この国の未来に対する、小さな、揺るがぬ意志だけは忘れずに、僕は次期解散総選挙の審判の日を待ちたいと思う。

自民・公明も、そして民主・小沢一郎も、この原油高を受けて選挙前のリップ・サービス、“バラまきの口約”を声高に訴えている。

“道路特定財源”にはそ知らぬ顔で、シラっとそれを語る福田・自公政権と、少なくともそれを原資として言及している民主・小沢一郎。どちらも同じバラまきには違いないが、どちらがマシか…は、僕にとっては自ずと答えが出ている。

小沢一郎の旧来の政治手法、そのマニフェストの一々に対しては、僕はむしろ真っ向から反対する項目の方が多いのだが、それでも現自公政権と官僚支配による歳出の無駄遣いに切り込む可能性、そして特別会計の巨大な闇を暴き、それを解体し得る可能性…を鑑みれば、やはりそれでも僕自身ははるかに“ベター”な選択であると確信している。“政権交代”こそが、この国の再生の為の、最低にして不可避の条件である…。僕はそれを信じている。

TVを見る。
漁業関係者と思しき人物が、燃料高による窮状を訴える。
『お願いします。どうにかして下さい…』

それを受けて政権党代議士たちは一様に気の毒そうな表情を浮かべながら早急な“援助”“助成金”のプランを約束する。
『責任を持ってやります。頑張りましょう!』
しかし、その原資や“道路特定財源”に触れる者は一人もいない…。

僕はそんな風景を見ながら、ふと冷たくこう思ったりもするのだ。

苦しいのはあなた達だけではない。農家も苦しい。運送業者も苦しい。商店主も町工場も、年金受給者もサラリーマンも、一部特定の人たちを除けば、その生活が皆苦しいことに変わりは無い…。
が、特定の業界や業種に限って、いつも補助金や助成金が優先的にバラまかれたり、不合理な規制によって優遇されたりする。この自民党長期政権の存続によって、財政状況も省みず、それが常態化し、またそれを受け取る側も当然のように“要求”している。

果たしてそれが“当たり前”の姿なのだろうか…と。

まずはじめにしなければならない“改革”とは、何よりも“それ”を止める事なのだと僕は思う。
そうすることで、これ以上の財政の悪化に歯止めをかけることこそが、福祉・医療・教育・安全保障、そして経済、すべてにおけるこの国再生への“出発点”であると僕は思っている。


僕らは政治に訴える。

国民の為の政治を!
生活者の視点に立った政策を!

しかし、その一方で、僕らはこの国の為に、この国の未来の為に、良き国民であろうとする“義務”を果たしてきただろうか?
自分の生活を思うように、隣人の暮らしを、自分よりさらに貧しい人々の暮らしを、そして子供たちの未来の生活を思いやることができているだろうか?そしてこれ以上国家財政を悪化させる事が、自らの暮らしに、彼らの未来に、何を齎すのか…ほんとうに自覚しているだろうか?

良き政治を求めるためにも、僕らは良き国民でなければならない。
苦しいのは皆同じである。公平である限り、それは受け入れざるを得ない正しき選択である…と僕は思っている。しかし、それがフェアではない…と感ずる今の状況であれば、正すべきは何なのか?それを助長し育んできたものの“正体”、この苦しみの“正体”とは、いったい何なのか…?

この苦しい現実に突き当たって、僕らはよくよく考えるべきなのだ。
おそらくチャンスは、あと一度きりしか残されていない…。


向井秀徳(ZAZEN BOYS)/自問自答



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