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<<   作成日時 : 2008/08/20 11:48   >>

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ロバート・キャパのような戦場カメラマンになりたい…

などと酔狂に思ってみたりしていた時代が確かにあった。渋谷や恵比寿や池袋などのギャラリーで戦場報道写真展を見て歩き、その余りの“惨たらしさ”に真っ二つに心折られ、ホッタラカシにしておいたNIKONのズームレンズにカビがわいていたのをこれ幸いと、早々にその思いつきは心の奥底に封印してしまったのだが、今この映画を観ながら、『二十歳のときの俺、エライぞっ!よくぞ思いとどまってくれた』と、自分で自分を褒めてあげたい気分である。そしてNIKONにわいたカビさん、本当にありがとう…と。

この手の映画は、映画にする限りやはり娯楽的要素が過剰に強調され、僕のようなものが本来見たい、知りたい情報や追体験し得る描写は、全体の2〜3割に絞り込まれてしまうのだが、この映画も多分にもれずそのような構成に基づいて作りこまれていた。しかし、娯楽性を帯びた映画であるからこそ、多くの人々に観て貰い、広く社会に周知させることも可能なわけで、そういう意味では単なるエンターテイメントに留まらぬ、社会的存在意義を有した映画である…と言えるだろう。

さほど興味のない人間ドラマ…と断じながら、そこにケチをつけるのは忍びないのだが、この主人公夫妻の、自らの肉親を愛するが為の他者の安全や事情を省みぬ行いや振る舞い…といったものの描写が僕には非常に興味深かった。映画の中ではそれを疑いなく“美しき肉親愛に満ち溢れた情景”として描いているのだが、こちらから傍で見守る僕にとっては『おいおい』と思わずツッコミを入れたくなる違和感が拭えないのだ…。多くの日本人はこれをみてどう感じただろうか?もしかしたら単に異文化の問題ではなく、同じ日本人であっても世代間にギャップの生じる解釈なのかも知れない。もし統計をとってみたら、意外な結果が現れるのかも知れない。

そういう冷めた視点の自分自身を幾分後ろめたくも思いながら、こういう自分であるからこそまた戦場カメラマンにもならずにここまで生きてこられたし、またうだつの上がらぬ人生を今こうしてしぶとく生き抜いているのだろうな…ともふと思ってみたりもする(笑)

そしてアフリカに光を!
アフリカに光をあてて、そこに映る自らの姿を目を逸らさずに欧米諸国の人々は見つめなければならない。
その為に日本ができること。僕たち自身も自ずからそれを考え、一人一人が意見を持つことから始めなければならないのではないだろうか。

映画を見ない方もエンディングの挿入歌をぜひ聞いてみて欲しい。
心打つ素晴らしい名曲です。

Hotel Rwanda - Million Voices


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アフリカの内戦、同胞同士の殺戮は、欧米支配の強化のために捏造された民族対立が元で起こっている
まずは、中日新聞6月5日夕刊に載っていた、【アフリカ・ラティーナ・ピース翻訳サイト】http://africa-latina.info/index.htmlの代表:板垣真理子氏の記事を紹介したい。 ...続きを見る
にほん民族解放戦線^o^
2008/08/21 14:16
アフリカの内戦、同胞同士の殺戮は、欧米支配の強化のために捏造された民族対立が元で起こっている
まずは、中日新聞6月5日夕刊に載っていた、【アフリカ・ラティーナ・ピース翻訳サイト】http://africa-latina.info/index.htmlの代表:板垣真理子氏の記事を紹介したい。 ...続きを見る
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちわ。この作品をまだ見ていないのですがロバート・キャパ」に反応して参加したいと思います。舞台芸術をよく見ていた頃,野田秀樹の作品が大好きでした。特に好きな作品の1つに「Right Eye」があります。彼は同じ音で違う意味を持つ言葉を多用した重層的な舞台を作る人でライト・アイには、彼自身が失明した右目の他に「正しい目」という意味もあってモチーフの1つに一之瀬泰造の人生が登場するのです。なにしろ白と黒の間の灰色を無数のグラデーションで美しく塗り分けたあと真っ赤な絵の具をドバッと流してにやりとしているような人なので仔細は省きますが「戦場で撮った1枚の写真が俺を神様に変える」という台詞が印象的でした。自分の視線は神のものである、と信じられる無邪気な使命感、正義感がないと目の前で死んでいく人を撮り続けることはできないのだろう、と。一度疑問を感じてしまったら底なし沼にはまりそうではないですか?だからやっぱりニコンのカビさんには感謝なのですね。
アネモネ
2008/08/26 01:14
桐谷さん、こんにちは。
私も中学生の時、戦場カメラマンになる!と高校生になって早速写真部へ・・・
入るなり、一眼レフ買いなさい、撮る写真は高校総体の熱血写真です。
はい、すぐに一瞬でも思った崇高な考えは消え去りました。
今思うことは戦場カメラマンの立ち位置はどこにあるのだろうということです。
それと並べることは大変おかしなことですが、火事の現場や事故の現場を携帯のカメラで写しては自慢する現代の一般人にもうんざりです。
アネモネさん同様、この映画みてません。
すんません・・・
Fuming
2008/08/26 18:48
M子…ではなく、アネモネさん、コンバンワ^^;
舞台…ですか、本当に多趣味な方なのですね。
舞台は見ていないのですが、一ノ瀬泰造さんの写真はたくさん拝見しました。浅野忠信主演の映画にもなっていますね。シナリオの方は拝見したのですが、本編の方はこれもまだ観ていないんですよね。今度見てここに書ければと思います。

僕は読書もほとんどしないのですが、学生時代に坂口安吾だけはたくさん読んだのです。その中でも“桜の森の満開の下”という作品が特に好きでして、野田秀樹さんといえば本当に安吾と縁の深い方でもあるんですよね。このコメントが、またいろんなものを繋いでくれたような気がしています。rightの視点…確かに僕には持ち得ないもののような気がします。

お付き合いありがとうございました^^
野田さんの本でも今度読んでみようと思います。
桐谷
2008/08/27 01:12
Fumingさん、コンバンワ^^
>今思うことは戦場カメラマンの立ち位置はどこにあるのだろうということです。

普通、あえて普通と表現させていただきますが、そういう感覚で、その場で撮ることが果たしてできるのか…と言えばやはりできない気がするんですよね。疑いなき“正”であるか、完全なる“無”の境地でしか、戦場の現実は撮り得ないような気が僕にはしました。
もしそこに行き着いてしまえば、さほど抵抗無く反応してしまえるのかもしれませんが、自分自身をそこに向かわせるハードルは恐ろしく高い。僕には飛び越える勇気がありませんでしたネ^^;

>火事の現場や事故の現場を携帯のカメラで写しては自慢する現代の一般人にもうんざりです。

これは非常に興味深い“反応”ですよね。
きっとそこには完全なる“無”が、存在してしまっている…のではないかと僕は推察します。そしてそれはとても“こわい”事のような気がします。

Fumingさんと僕は実はすごく近い世界を生きてきたのかも知れませんね。不思議なものです。

桐谷
2008/08/27 01:46
S谷さん・・あっ桐谷さんおはようございます。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」ですよね?
私は見ました!感想は桐谷さんのエントリーを待つことにします。ですがFumingさんと桐谷さんのおっしゃる戦場カメラマンの立ち位置、については野田さんの舞台のほうが鋭く捉えているように感じます。

舞台は色々見てみて「歌舞伎と野田さんだけでいい!」との結論に達したのですが、なにしろこれはっと思う作品ほどチケット奪取が本当に大変で今は足が遠のいています。足が遠のくにつれてスカパーサッカー観戦率は確実に上がったので、もうこのままでいいかなと思っています(笑)

坂口安吾は舞台を見た後に少し読んだのですが
舞台のイメージを引きずり過ぎたせいか記憶にの残っていませんが、さっそく再読してみることにします♪

アネモネ
2008/08/27 08:09
M子にS谷さんと 意味アリな匂いプンプンなのですが・・・・・

「地雷を踏んだらサヨウナラ」は私もみました。浅野忠信おっかけですから・・・
映画ではアネモネさんのいう「俺の目は神の目」のような描写はなかったですね?
それにしても自称オダジョーの桐谷さんと
アネモネさんは私の憧れなのです。
憧れは決してそうはなれないから憧れなのです。
お二人の草履でもふところで温めさせてくだせぇーーー。
あっだんだんよそのブログのノリになってきました。失礼しました。
Fuming
2008/08/27 09:00
アネモネさんへ

歌舞伎に野田さんの舞台ですか。
なんとなくアネモネさんの実体が見えてきました^^
坂口安吾でしたらおすすめは『私は海を抱きしめていたい』『いずこへ』そして野田さんの舞台にもなった『桜の森の満開の下』などですかね…。時間ができたら僕もまた読んでみたいですね。もう20年も前の話ですから、今であればまた違う感想を持つかもしれません。

“地雷を〜”はいずれ鑑賞してここにアップしたいと思います。その前にまずは“イングリッシュペイシェント”です。“ナイロビの蜂”もそうですが、アフリカを題材にした映画は本当に興味深いです。この“ホテル・ルワンダ”も機会があればぜひご覧下さい。
桐谷
2008/08/28 18:56
>M子にS谷さんと 意味アリな匂いプンプンなのですが・・・・・

S谷ではないのです。ドS谷と呼んでください^^;僕の人生は、最上級のドM子を探す旅のようなものなのかも知れません…。

Fumingさん、浅野さんのファンなんだね。
おっさんになってもますます良いお味が出ていますネ。ちなみに僕は奥さんの大ファンですね。ガールズポップ系が大好物なもので。ジュディマリ、CHARA、椎名林檎、最近ではパフュームまで聞くんですヨ。キモいでしょ^^

>それにしても自称オダジョーの桐谷さんと
アネモネさんは私の憧れなのです。

自称オダジョーはまずかったですね^^;
ミドルティーンの頃はワム!のアンドリューに似ていると言われたものですが、今は長髪のインド帰り旅人風…といったところでしょうか。見た目にはヒッピーの残党のようなものかも知れません^^;

“地雷を踏んだら〜”映画評のときはまたよろしく。Fumingさんと同じく僕も戦場へ赴くことはできませんでしたが、戦場ではなくとも私生活で地雷を踏みまくり…なのです^^;お互い足元に注意しましょう。

桐谷
2008/08/28 19:23

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