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結局、パンクってなんだったんだろうな…って考えるとき、俗っぽく表現すれば、牧歌的深刻に苛まれる時代、要するに青春の“最後の悪あがき”だったのだろうなって僕は思う。 それは音でも、言葉でもなく、ただ吹き溜まった熱量が、必然に突き動かされた偶然が、ある日具象化して世界に流布したものの中のひとつで、その中のもっとも儚きもの、散り際の鮮やかだったものなのだろうと思う。そして良くも悪くも、シド・ヴィシャスはそのひとつのシンボルであり、今後も偶像であり続けるのだろう…。 十八の頃、時に僕は家にも帰らず、予備校で知り合った幾人かのトモダチたちと夜通し渋谷や原宿の街を闊歩していた。そんなある時、始発前明け方の原宿駅で、酔っ払った十人からの西洋人にカラまれた事があった。 どの角度から見ても性質の良いヤツらとは見えず、最初は知らん振りをしてやり過ごそうとしていたのだが、そのうちいつまでたっても開こうとしない改札や券売所にイラつき、自動販売機を揺すったり、公衆電話を蹴り倒そうとした。カタコトの英語さえ通じず、誰も相手にしようとさえしないその状況にキレはじめて、ヤバい空気になりかけた…。 ヘンな勇気を振り絞ってつかつかと前へ出た僕に、その十人からなる荒くれものたちが一斉に近づいてきた。その声に耳を傾けると、 『電車はいつ来るんだ?いつ中へ入れるんだ?』 と尋ねている。なんだ、そんなことか…とホっと胸をなでおろし、たどたどしい赤ちゃん英語で僕は答えた。 『4:50(フォー・フィフティ)AM。…maybe soon 』 『オー!』 とヤツらの間に歓声が沸きあがり、その後何で日本人は英語をしゃべりやがらねーんだ?みんなできるのにしゃべんねーのか?学校でお勉強してんじゃねーのか?お前はガキの癖になんでこんな夜中にこんな場所でウロついてんだ?おまえのとーちゃんは日本人か?…などなど、電車がやってくるまでひたすらおもちゃにされたのだった。 酒臭い荒くれ者たちに、首に手を回されながら、次から次へとくだらねえ質問攻めにあい、なんだこいつら…と思うところをグっと堪えて、結局最後までその不良外国人(どうやら来日したロックバンドのローディ達のようだった)らの戯言に付き合ってしまったのだが、最後にグループのリーダーと思しきヤツがやってきて、僕のダブルデッカーで買ったラバーソウルを指差し、少しハジケたTシャツや帽子を指差し、仲間に目配せした後で、こう言って笑ったのだった…。 『PUNK IS DEAD!プッハッハッ…』 ………。 コロしてやろうかと思ったが、体重100kgはあろうかという男のもんもん(Tattoo)だらけのぶっとい腕に首根っこを掴まれた僕は、身長174cm体重49kgの…シド・ヴィシャスのようにか細そく、ひ弱すぎた僕は…、思わず目を合わせて一緒に笑ってしまった。 『プッハッハッハッ………』 『ハッハッハッハッハッ…』 一生の不覚だった。 あの日、僕の中のパンクは死んだ…。 Sid Vicious - My Way 【人気ブログランキング…応援のクリック、いつも心から感謝致しております】 ⇒⇒人気blogランキングへ |
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ヘビメタに嵌りきっていた中高時代を思い出しました。付き合った女の子のために伸ばしていた髪の毛をばっさり…今でもその頃の写真は封印です。 |
鹿サポ 2008/10/19 22:04 |
ヘビメタかよっ、俺の天敵じゃん^^; |
桐谷 2008/10/19 22:24 |
ええ、見事に天敵です^^;例えるならヘビとカエルでしょうか^^ |
鹿サポ 2008/10/20 10:46 |
先生!それ賛成、老いも若きもみんな自慢しよう〜〜ですね? |
Fuming 2008/10/20 12:28 |
>アメリカなんてくそだ、やっぱイギリスだよなとトンカチなことをいうアホです。 |
桐谷 2008/10/20 22:37 |
誰にでも“奇跡の1枚”っていうのがあるじゃん。俺にはそれがないんだよね…。或いはすべての肖像が奇跡といえるのかも知れないけどな。フフフっ…。 |
桐谷 2008/10/20 22:46 |
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