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幼稚園に通う前、僕は1コ上の子供たちに混じって保育園に1年と少しだけ通わせてもらった。 自分自身ではあまり覚えていないのだが、まあやはりそこでも滅茶苦茶なクソガキだったようで、1コ上、2コ上の子供たちをいじめては先生にしかられ、アホみたいな曲に合わせて踊らされるのが嫌で、遊戯の時間になると当たり前のように一人帰宅してしまい、職員の先生方を閉口させていたらしい。 そんな僕が幼稚園に転園した日の出来事は今でも忘れられない。 自己紹介の挨拶もそこそこに庭に出て相撲をとることになった僕らは、Y先生の仕切りで東と西に別れた勝ち抜き戦をおこなう事になった。僕の相手方にはどうやらT君というこの組のリーダー格の子がいて、大将の座について控えていた。駆けっこでも鉄棒でも木登りでも、運動にはなんでも自信のあった僕は、自分の順番がやってきて、敵方の相手を4〜5人バタバタとぶん投げると、ついにT君との対決の時を迎えた。 相手の強さ…といったものは、相撲でも喧嘩でも、ファーストコンタクトの瞬間にだいたい分かるもので、組み合った手のその力強い感触から、T君の強さは僕にもすぐに伝わってきた。手と手を組み合わせて、相撲というよりもプロレスのようなカタチで向き合い、押し合った僕らは、長い長い間そのままの体勢で力比べをし、最後にT君が怯んで泣き出しそうな顔になったところで、払い腰のようなカタチで僕が彼を仰向けに押し倒し、彼がゴトンと地面に頭を打ちつけたところで終わった。 一瞬、シーンとなってしまった一同。 中にはT君の突っ伏して泣き崩れる姿を見ながら、もらい泣きする女の子たちまで現れる。 新入りの僕は、この場の穏やかな秩序をぶち壊してしまったのだ。相撲の稽古の申し合いのように、次から次へとT君の子分たちが憎しみをはらんだ形相で僕に挑戦を挑んでくる。涙に暮れるT君をよそに、完全に一同のカタキ役となってしまった僕は、もうすでに東も西もなく、次々現れる憎悪むき出しの相手を、その後も一人でバタバタと投げ飛ばしていった。 何度も転びそうになる。腕が疲れて上がらなくなり、息が切れて、胸が苦しくなる。けれども休んでいる暇なんてなくて、 『この野郎っ!』 と言いながら、また次の新しい敵が襲い掛かってくる。…負けたくない。絶対に負けたくない。やがて相手の顔を掻き毟り、髪の毛を引っ張って引きずり倒したところで、なぜだか涙が止まらなくなってきて、立ち尽くして、Y先生を見た…。同じく泣き出しそうな顔をしてそれを見守っていたY先生が、僕を抱きしめたところで、この相撲大会は終わった。そして、その後二度と催されることはなかった。 僕には今でも一年に一度は必ず見る悪夢リストというのがあって、この一件もその中のひとつである。こちらに何か悪意があったわけでは無いのだけれど、ある朝突然に、気がつけば見渡す限り全部敵…という状況である。きっとこんなことのひとつひとつが、結果的に自分の中の『自己』といったものや『信念』のようなものを形勢するキッカケとなったのではないかと思っている。きっと、どこかでひねくれてしまったのだろう(笑)。 人生を通して、あまりよそ様に好かれる性格ではなかったのは、こういった部分にも要因があったのかも知れない。他者に好かれるために不自由をかこうぐらいであれば、他人からどう思われようがそんなのどうだっていい…。幼い頃から、どこかでそういう切ない割り切り方ができていたのかも知れない。だから僕は昔から人気者は嫌いなのだ(笑)。周りのニンゲンすべてを敵に回しても、自分自身の自我を貫く武骨で不器用なニンゲンの方にシンパシーを感じるのだ。僕がこんなにもヘソ曲がりに育ってしまったのは、きっと子供の頃に見たそういうヘソ曲がりのニンゲンたちが、やたらとカッコ良く見えたせいなのかも知れない。 その後しばらくの間、僕はこの組に馴染めず、誰とも口をきかず、トモダチを作ることもなく、時たまY先生のスカートの中に隠れて遊んだり、一緒にウサギやアヒルに餌をやりにいったりして過ごしていたが、そのうちにいつものナチュラルなクソガキ状態に戻り、T君からは微妙に避けられつつ(笑)、自分は自分で好き勝手に、傍若無人の暴れん坊将軍のような幼少期を過ごした。今にして思えば大概嫌われ者だったように思うが、他人からどう思われようとあんまり気にならないのは、どうやらこの頃からの変わらぬ習性のようだ。 【人気ブログランキング…応援のクリック、いつも心から感謝致しております】 ⇒⇒人気blogランキングへ Somewhere Out There - An American Tail |
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横浜Fマリノスvs浦和レッズ 戦評 【キリタニ】
開幕前のJリーグ順位予想で、僕は今年の横浜Fマリノスについて、優勝争いの次のグループに位置しながらも、山瀬功治の復活次第では台風の目と成り得る存在…と高く評価していたのだが、Jリーグ中断前のジェフ千葉との試合を見て、正直言って深く失望させられた。今年は優勝争いはおろか、残留争いからチームの内紛、もしかしたら突然の監督解任劇まで起こり得るのではないだろうか…。そんな予感さえ抱かせるなんとも心もとない前半最後のジェフとの試合内容であった。 ...続きを見る |
キリタニブログ 2009/06/22 11:43 |
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